失敗の数だけ人生は面白い

「失敗」に対して厳しいクソッタレな世の中を打破して「挑戦」をしたくなる環境に変えていくことを目標に活動しています。

【話題の人に聞いてみた】「本音を、生きる。」藤井みのりとは!?(後編)

今回は、「本音を、生きる」をコンセプトにコンサル等を行い、ご活躍されている藤井みのりさんへのインタビュー前編です。

プロフィール


津田塾大学卒業後、大手金融会社を4日で退社、独立。「本音を、生きる。」をコンセプトに、ブログを綴る傍ら、グループセッションやコンサルを全国で行う。

パートナーのヒデアキと歩いて日本を縦断:婚前道中膝栗毛(2014.9~2015.8)を終了。

呼んでいただければ基本的にどこでも伺います。ワークショップ・お話会、
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(話し手:みのりさん 聞き手:りく)



りく:ところで、みのりさんの人生の中での挫折経験や失敗経験ってどういたものがありますか?

 

みのりさん:死ぬほどありますね。(笑)私の場合は親が厳しくて、初めて親に逆らってというか親がOKしないところに就活スタートした頃の大学3年生の春休みに家出をして「沖縄のエコビレッジで農業する」という企画に参加出来る機会があって、親が賛同してくれないから家出してこっそり行こうとしたんですけど、出発直前で親にばれて羽田空港の中を逃走中みたいな。沖縄に行けたのはいいものの親が警察に連絡してて警察に捕まって親が沖縄まで飛んでくるみたいなのがあって、それが第1の失敗かなって思いますね。

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りく:お話を聞いていて、みのりさんの両親って厳しいじゃないですか?固すぎる環境に囲まれていたのによく塞ぎ込まなかったなって思うんですけど。

 

みのりさん:親が原因で鬱だったんでしょうね(笑)どんなに私がしたくないことでもそれをしなきゃ親が悲しむからしなくちゃいけない。最終的に「私は結局生まれてこなければ良かった」みたいになってしまって相当落ち込んだし、相当色んな人に助けてもらってたんですけどね。親の枠を越えようとして潰されて越えようとして潰されてっていうのが何度もあって、その度にちょっとずつ強くなっていったんだろうなって思いますけど。家出が出来たから次はこれ!みたいな。

 

りく:みのりさんが親の枠を超えられたいちば要因は何だったんですかね?

 

みのりさん:旅で一昨年の夏までヒデアキと鹿児島から北海道まで歩いて縦断した旅(婚前道中膝栗毛)で、旅中にテレビ出たことがきっかけで電話越しに親と喧嘩をやって、この時に電話で親から捲し立てられて初めて「いいから私の話を1回聞けよ!」って電話越しに言えて。この時に「この20数年間この一言すら親に言えなかったんだな」って思って。その時に凄い嬉しくて、親への罵詈雑言を散々吐き出しまくって。その時に「嫌う」って大事だなって思って。親でも何でも好き嫌いって絶対あって、「嫌いであること=愛がない」っていうことではないし、「嫌いであること=駄目なこと」でもないし。親からの愛は1秒でも私は疑ったことがないし生まれてからすごい愛を注いでもらったのも分かるけど、でも親子だけど1人の人間として絶対的にここは嫌いだって部分はあるし、もちろん好きな部分もあるけどね。

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どうしても子供だから親のことを好きでいないといけないと思うとすごい苦しかったんだけど、嫌い抜いたらちゃんと好きになれたっていうね。振り切らないと絶対に反対に振り切れないから。「今まで生んでくれてありがとう」とか定番のように言うじゃないですか、親に言いましょうみたいな。私も散々言ってきたけど、全く好きになれなくてそれは逆効果だったなと思って。(笑)

 

りく:表面上だけで言っていて本心から言えてないみたいな感じですか。

 

みのりさん:そんなことは別に教えられてなくたって日頃から思ってるなら言えるし、「親に感謝しましょう」って言われたから言ってみるっていうのは違ったなと思って。嫌い抜くって大事で、それが本音は大事だなと思ったことのきっかけの1つで大きかったことですね。

 

りく:電話越しに初めて思っていることを吐き出した時って両親はどういう反応だったんですか?

 

みのりさん:電話してたのは母だったんですけど、多分びっくりしたとは思うんだけど私が電話越しに初めて本心を言えたって感動していたことまでは知らなかったじゃないかな。恐らく親にとっては、電話で反抗してきたってことがそんなに大きいことだと思っていないと思う。親には私がずっと本音を言えなかったこの20何年間の苦しみというのは分からないし、親だからっていっても他人だからね。

 

りく:その時をきっかけにして両親が変わったというよりは自分自身が変われたっていう感じなんですかね?

 

みのりさん:まず自分の心境が変わって、旅中も親との約束を破りはじめて。それで旅が終わってから実家に帰ったら今までと全然違っていて親が。なんか今までだったら「あんたこれからどうするの?」とか散々言ってくるのにあまり言ってこなくて。その時はすごい仲良く出来て。別に何かを変えたというわけではないんですけど、私自身が「親のことを嫌いだった」って吹っ切れてから逆にすごい仲良くなれたんですよね。その関係は私がずっと望んでたものなんですよ、親と仲良くなりたいっていうのは。だから、親のことを好きになれないんだったら徹底的に嫌い抜けて言ってるんですよ。

 

りく:親のことをきちんと嫌いになれたからこそ好きになれた、そういう経験からも現在の「本音を生きる」というのを教えてあげてるという感じですか?

 

みのりさん:そうですね。私が経験してるから、そこに全く私自身は疑いを持っていないですね。もし、他の人がそれを正しくないといっても「正しい正しくないっていう問題じゃねーよ!」って、私の経験はそうだったからそれが正しくなくても真実ではあるからね。

 

りく:実際にみのりさんのセッションを受けている受講生の方はどのような変化が起こっていますか?

 

みのりさん:こないだ泣きかけたのが、1人の娘さんがいるママがいて。オンライン上でやり取りをしているので、まだそのお客さんには会えていないですけどそのお母さんから「私決めました!」っていう連絡が最近あって。不妊治療の1つで受精卵を凍らして保存しておくっていうのがあるんですけど、本当に赤ちゃんが出来なかったら凍らせておいた受精卵を人工的に子宮に収めて子供を産むみたいな。それで、受精卵を保存しておくために高い更新料を支払って更新するかどうかを毎年決めなきゃいけなくて、それをずっと更新してきたらしくて今まで。というのも娘が1人しかいなかったから1人っ子は可哀想だし、周りからも可哀想って言われるし、それに子供ができない自分は女として駄目だみたいな思いがずっとあったらしくて。

その話自体は、今まで聞いてなかったんですよ。それで今までずっと更新を行なってきたけど、私とのセッションをきっかけに本音で行動できるようになってきて、最初は行きたくない友達からの誘いを断るみたいな簡単なレベルからはじめていって。それで、ある時に「受精卵を更新しますか?」って問われた時に自分の中で違和感が生まれたらしくて、「私はなんで受精卵を更新したいんだろう」って改めて考えたら子供が出来ない自分は駄目だとか、「1人っ子可哀想ね」って言われたくないとかそんな理由で受精卵をずっと凍らせてきたんだみたいな。子供が欲しいじゃなくて自分の体裁のためにやってきたんだってことに気づいて、結局彼女は更新しないことを選んだみたいで。色んなお母さんの不妊とか苦悩とかそういう話を聞いていたからその決断をしたって聞いたときに彼女の決意に熱いものがこみ上げてきて。

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りく:本当に勇気のある決断だし、ものすごい変化ですよね!そのお母さんってみのりさんのブログを見てセッションに申し込んだって感じですか?

 

みのりさん:そう。ブログをみて、30日間のやつに申し込んでくれて初期のメンバーだったんですよね、去年の11月とかの。彼女なりにセッションが終わった後も日常生活で「本音で生きる」ってことをやってくれてて、その延長で今回の決断をしてくれたんだなっと思って。来月ようやくそのお母さんに会えるんですけどそれがすごい楽しみです!

 

りく:それはすごい楽しみですね!最後の質問になると思うんですが、失敗を恐れて挑戦できない若者へのメッセージをお願いします。

 

みのりさん:「苦しい」ってことは、きっと何かを偽って生きていて本音を出して生きていないってこと。さっきも学生の子から「インターンやってて本音でやれないことがすごく苦しい」っていうメッセージをもらっていて、例えば、好きな服を着ていったら怒られたみたいなそんな小さなことでもすごい苦しいじゃないですか、スーツ着るとか本当に無理って私も思ってたし。本音で生きたいと思うなら本音で生きている人に会いに行くこと。本音で生きている人と一緒に生きるしか本音で生きれないから、それだけを伝えたいかな。

 

りく:自分を偽って生きているという違和感があるんだったら本音で生きている人に実際に会いに行く。なるほど。

 

みのりさん:本当にそれしかない。(本音で生きるために必要なら)全部投げ出してもいいし、学校だって行かなくてもいいし、就活だって就職だってしなくたっていい。そんな簡単に死なないから。自分の本音を毎回殺していることの方がよっぽど死んでるんだよって言いたい。

 

りく:例えば、会いたい人がいたとしても足が竦んで実際に行動に移せないみたいな子もいると思うんですけど、そういうのはどうやって改善していけばいいと思いますか?

 

みのりさん:未来のことを考えるから足が竦むと思うんですよ。相手に嫌われるれるかもしれないみたいな。だから、未来の自分に全部託していい、責任を押し付けていい。だって現在の自分より未来の自分のほうが(人間として)深いし広いじゃないですか?世界のことも過去の自分より知ってるし。幼稚園の頃の夢って「ウルトラマンになりたい」とかだったりするわけじゃないですか、でも現在の自分はウルトラマン以外の選択肢も知っているわけですよ。だから、そのときに初心貫徹しなくちゃいけないと思ってウルトラマンっていう夢を意地になって貫くのもおかしいしね。だから、今のことだけを考えて動けばいいし、絶対にどうにかなるから未来と他人を考えないでほしい。意外と未来と他人を考えちゃうとリスクばっかりにしか目がいかないから、そこを考えずにとりあえず行動してみてほしいかな。

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編集後記

以前、カヤノヒデアキさんにインタビューした際に紹介してもらったことがきっかけで実現した今回のインタビュー。みのりさんとのインタビューを通して「本音で生きる」ことの大切さを学ばせていただきました。

親という枠にがんじがらめになってしまって身動きが取れなくて自分を苦しめてしまっている方にとって「親であっても嫌いなら嫌い抜いていい」という新たな概念は救いになるのではないかと思います。

また「自分の本音を殺して生きているほうがよっぽど死んでいる」この言葉は、僕自身にも非常に突き刺さる言葉であり、もっと自分勝手に生きてみようと思いました。自分の本音に従った行動を選択しながら生きていこうと思います!

インタビューを引き受けてくださりありがとうございました!


インタビュアー:りく
文責:りく