失敗の数だけ人生は面白い

「失敗」に対して厳しいクソッタレな世の中を打破して「挑戦」をしたくなる環境に変えていくことを目標に活動しています。

【本気の人に聞いてみた】「世界を変えたい」好奇心で動く男、白石陸とは?(前編)

本日は、「世界を変えたい」好奇心で動く男、白石陸くんへのインタビュー前編です。



プロフィール

白石陸

駒澤大学に通う日本男児。大学の授業で学ぶ国際情勢に疑問を持ち、自分の足で確かめに行くために15年夏にケニアへ。好奇心だけで行動する19歳。路地裏にも総理官邸にも入り浸る。

 

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(話し手:白石くん 聞き手:りく)

 

りく:簡単な自己紹介をお願いします。

 

白石くん:駒澤大学グローバル・メディア・スターディーズ学部1年生の「白石陸」です。4月から1年間休学して世界を1周してくるプロジェクト(Curious Journey)を自分で立ち上げてます。現在は、国際NGO日本リザルツインターンを行っています。全てが好奇心で成り立っている人間だと私は思っています。

 

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リザルツとは

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リザルツは、政策提言や普及啓発活動(アドボカシー活動)を行っている国際市民グループNGO)です。民意の反映された国際援助を実現し、飢餓と貧困の根絶を最優先とする“政治的意思”の確立に向け活動しています。1985年米国で設立されました。

 

 

りく:ありがとうございます。現在の目標であったり、目標に向けた活動ってどのようなことを行っていますか?

 

白石くん:目標はかなり大きくて、リザルツのサブタイトル1人1人が誰でも世界を変える力を持っている」のように自分自身でも変えられると思っているので、まず1つの目標として「世界を変えたい」っていうのがあって。それでどんなことをしてるかというと、まだ19歳で全然知っていることが少なすぎるので、まずは世界に出て、世界といっても先進国ではなくて途上国について知りたいっていうのが1つあって。このプロジェクトCurious Journey)でまずは現状を知りたい。それを知った上で本格的にアクションを起こして世界を変えられるような力、影響力を持っていけるように頑張っていきたいなと思います。

 

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りく:具体的に世界一周プロジェクトではどういったことを行っていくのかな?

 

白石くん:予定では、インターン先の日本リザルツを通じて色んな方と繋がっていて国連パレスチナで活動している人とか。日本リザルツは、世界中で凧揚げをするというプロジェクトを行っているんですけど、それにも相乗りさせていただいて世界中で凧揚げをして、みんなを笑顔にできるようにしていこうと思ってます。

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あと、NGOって現地にすごく根付いた活動を行っていると思うんですけど、根付いた1つの地域の隣町はもっとひどいっていう状況もあって。もちろん地域単位で見ればすごく良い効果が得られていると思うし、それはケニアに行って実感できたんですけどね。でも、その地域の隣町の学校はもっとひどい状況で、例えば、もうちょっと広い目で見たらその2つの学校(対象地域の学校と隣町の学校)を見るとまた格差が生まれてしまっているっていうのが現地に行って感じたことで。じゃあ、NGOがその活動をやめてしまってもいいのかといったら良くない訳で。それはNGOが今までやってきたことを批判してしまうことになるし、NGOを批判するつもりは全くないんですけどね。でも、NGOの活動をもっと広げて欲しいという感じですね。NGOを支援しているのって国なんですよ。国がNGO助成金を出していてNGOが成り立っているんです。NGO自身も色んなところから募金という形でお金を集めていたりとか活動しているけど、それは微々たるものでやはり国の予算で成り立っているんです。じゃあ、どうしたらそういう小さな声の子供たちとか今まで目が行き届いていなかった人たちに対してアクションを起こせるのかって考えた時に、僕的にはやっぱりNGOよりもう少し小さい団体とか個人とかじゃないと助けてられないんじゃないかなと思って。そこまで目がいくのって組織じゃなくて柔軟に動ける個人だと思っているので。

 

りく:そういう活動が出来る個人をもっと増やしていきたいから、このような問題に関心を持つ人をどんどん増やしていきたいのかな?

 

白石くん:そうですね。

 

りく:そのために今回の白石くんのプロジェクトCurious Journey)では主に情報発信を行っていくの?

 

白石くん:そうですね。まず僕がケニアに行こうと思った理由が大学で国際関係を学んでたからなんですけど、授業で国際関係を学んで色んなテキストがあってプリント配られて。例えば、「マラリアは世界で1番死者を多く出している病気なんだよ」って知って、「ああそうなんだ」で終わってしまうのってすごい悲しいし、知ること自体に意味はあると思うんですけどね。でも、それを知った上で実際にマラリアになった人を見て思ったことと机上の空論とは言わないけど机の上でタブレット上だけで見たのって情報の質として心に伝わってくるものが全然違うと思うんですよ。だからよりリアルに現状を事細かに知らせることが自分自身の使命だなと思っていて。こんな訳の分からないプロジェクトCurious Journey)を自分でやって世界各地旅に出るなんて奴はなかなかいないと思うんです。それを代表してじゃないけど、、もちろん自分は未熟だし全然入り込めるのかどうか分からないけど、入り込めるとこまで入り込んでみてリアリティのある情報発信をして伝えることができればなと思います。

 

りく:現地に行って確かめないと分からないことの方が多いもんね。もう1つ聞きたいことがあるんですけど、所属しているNGOで凧揚げの活動をしているって言ってたけどそれはなぜ「凧揚げ」という活動を行うことになったの?

 

白石くん:もとはというと所属しているNGOの代表の直感なんですよ。凧って大空に向けてあげるじゃないですか?大空って世界で共通なものの1つでそれで空を見上げているっていうことを考えて。元々は東日本大震災があって「元気を取り戻していきましょう」という意味で凧揚げをしていたんですよ。それで、日本リザルツとして関わりを持ったのがパレスチナガザ地区で。東日本大震災っていうのは自然災害でどうしようもないというか避けられなかったとは思うんですよ。ただ、パレスチナは人災なわけですよ。子供達の心の中って周りがズタズタになって例えば両親が亡くなっちゃたとか兄弟がなくなっちゃったていう子供たちはいっぱいいるし。でも、その心の中(両親などを失った悲しみ)っていうのは、東日本大震災の自然災害で両親などを失った子供たちもガザ地区で人災によって両親を失った子供たちも一緒なわけなんですよ。だから、「お互いに頑張っていきましょうよ」っていう意味を込めて、プロジェクトを立ち上げて凧揚げをしていたんですね。それで、現在日本リザルツでは、「G7の首脳たちに凧揚げをしてもらおう」っていうプロジェクトを新たに立ち上げてやっています。凧って歴史的に考えると正月にあげて「1年間元気に過ごしましょうよ」っていう願いを込めてあげるもので、それがもっと昔になるとその年に去年に例えば娘が息子が生まれたって時に「今後1年間丈夫に育ってくださいよ」っていうのが大きな意味だったんですね。だから、私たちの新しい凧の定義づけとしては凧1つ1つが1人1人の命と考えて凧に色々な願いとか夢とかを書いて、世界平和とかね。そういう思いを込めてあげてもらえればなと。

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りく:東日本大震災で被害にあった子供たちとガザ地区の子供たちが一緒に凧揚げをするっていう企画テレビで放映されていたよね?

 

白石くん:そうですね。そのプロジェクトに相乗りをした感じですね。

 

りく:すごいね!白石くんが計画しているプロジェクトが成功するように応援してます。話は少し変わるんですが、白石くんの歩んできた人生で挫折経験や失敗の経験て何かあるかな?

 

白石くん:挫折経験はものすごくあって。現在は、「ボランティアで世界を変える」なんて大口叩いていますけど、元々はスケートボードばっかりやっていて。それで途中まではプロスケーター直前くらいまでの実力にはなって、下町スケーターの重鎮の人と「一緒にブランドを作ろうよ」とかそういうのをやってたりしてて、スケートはもちろん好きだったけど、、これは挫折っていうのかな、、。スケートってイリーガルなものだし、オリンピック種目になるみたいな話になったんだけど、それを聞いて「なんかそれおかしいんじゃないのかな」って、スケーターって表向きに出てくるもんじゃないんだろうないし、表に出て来ちゃいけないと思ってたんで。スケートを辞めるきっかけっていうのは、出来る時間も無くなっちゃったていうのもあるんですけど、心の変化が大きくて。スケートやっていて他の人に大きい影響を与えられるかって言われたら与えられないなーとか、もっと違うことにもスケートで学んだことを繋げられるんじゃないかなとか、全く違うところで活きるんじゃないかなと思って。スケートをそれで辞めるというか、今でも趣味程度ではやっていますけど、、そんな感じですかね。

 

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もともと協力してくれてた店の人とか、ショップとかブランドとかあったんですけど、ケニア行って帰ってきて、すぐにそのショップに行って土下座して「俺スケートやめます。すいません。」って謝りに行った時にショップの店長から「陸のスケートのスキルとかをみてすげーなって思ってたけど、おれが応援したいのはスケートじゃなくて君自身だよ。」ってそう言われたのがすごい嬉しくてきっぱりやめられなくて趣味程度で続けているって感じなんですけどね。(笑)だからなんだろうな、、政府官邸にも行ってるし、スケートもやっているけど、、、わけの分からない人生だなと自分自身思っています。挫折というかわけの分からない一面だと思っています。

 

りく:ちなみに挫折とか失敗した時ってどうやって立ち直ってたのかな?

 

白石くん:もし学校ですごいヘマした時とかは自分自身のターニングポイントだと思っていて。失敗した時って自分自身の限界をまだ突破できていないっていう証だと思っていて。例えば先生に怒られたとしたら、それは先生が考える白石陸っていう人を見て「お前ならもっとできる」って思って、100%の力を持っているのに70%しか出せていなかったらそれは相手から見たら失敗なわけで。自分自身で100%を出した、でも相手から見て70%だったら相手に期待されている値の方が大きいわけで、だから相手の期待を超えられるような行動をしないとって思っていて。そういうわけの分からない考え方しないとこんな変なことはできないんじゃないかなと。(笑)

 

りく:そういう風に失敗を捉えないしているというわけなんですね。

 

白石くん:そうですね。自分自身ではいっぱいいっぱいなんですけど、それを超えないと新しい自分には出会えないなって。

 

りく:限界は自分で作るものではないってことですね。

 

白石くん:自分の考えてる限界と相手が考えている限界と世間が考えている限界って全然違っていて。学校行ってサークルでウェイウェイして楽単とって教授にお願いしてっていうのが大学生の限界ではないですし、それは世間から見たら普通の学生なのかもしれないけど。自分自身が考える学生の形ってそういうのではなくて。学生ってすごい力を秘めていると思うし。昨日行われたGGG+フォーラムでも言ってたけどネクストジェネレーションとして、今40~60代の人たちの意思を受け継ぐ準備ができているはずなんですよ。というかその準備ができているべきだけど、それができていない学生が多いなって思っていて。そういう人たちを別に批判するわけじゃないけど、限界突破をして欲しいなって思いますね。

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りく:確かにそういう人が1人でも増えたらいいよね。ありがとうございます。


(後編に続く!!)
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前編では、白石くんが現在行っている活動や挫折経験などを中心にお話をお伺いしました。壮大な目標を持っている白石くんの熱さが伝わってきたと思います。

明日、配信予定の後編では白石くんの学生時代(中高時代)やボランティアとして行ったNGOでのお話など盛りだくさんでお送りしますので、前編に引き続きご覧ください。乞うご期待!!


インタビュアー:りく
文責:りく