失敗の数だけ人生は面白い

「失敗」に対して厳しいクソッタレな世の中を打破して「挑戦」をしたくなる環境に変えていくことを目標に活動しています。

【話題の人に聞いてみた】たわしがペット!?たわしおじさんとは!?(後編)

 本日は、たわしを散歩させる謎多き「たわしおじさん」へのインタビューの後編です。

 ※前編はこちら↓

shippai-chousen.hatenablog.com

 

プロフィール


たわしおじさん

所沢愛Sたわしリーダー/たわしブリーダー

 

埼玉県所沢生まれ所沢育ち。新所沢で白菜をひもにつなぎ引きずる男性を目撃して、その人物を探す等の目的によりトウモロコシをリードにつなぎペットの如く散歩を始め、主に所沢、東京、埼玉で目撃されトウモロコシおじさんと呼ばれるようになる。その後も、サンダルを履かせた大根等を散歩。最近は道の掃除も兼ねる亀の子タワシを散歩することが多い。


「トウモロコシおじさん」でアウトデラックス、「たわしおじさん」でRの法則などにテレビ出演している。ラジオや雑誌やSNSなどで目撃報告多。

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たわしおじさん

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(語り手:たわしおじさん 聞き手:りく)


りく:ところで、たわしおじさんにとって「自分らしさ」って何ですか。

 

たわしおじさん:自分らしさねー。難しいですよね。自分らしさって突き詰めると何処にもないのかなって気がするんですよね。ある人と会っている時の自分と他の人と会っている時の自分と自分だけの時の自分って全て違いますので。あまりその自分とはどういう人間だっていうのを決めすぎると逆にこれが足かせになっちゃうかなって気はしますね。ただ、どうありたいかっていうのに対しては他の人に対しては広い心を持っていたいなっていうのはあります。

 

りく:色んな自分がいることを認めてあげられると「自分らしさってなんだろうと」悩まずに気持ちが楽になりますもんね。

 

たわしおじさん:そうですよね。同じ人にあったとしてもその日の体調や気分によって変わりますからね。キャラもね。(笑)だから悩まずにそんな時もあるよぐらいで考えればいいのかなと思いますね。人生山あり谷ありなんで。いつもハイテンションな人っていうのもちょっと変だし、お笑い芸人だって鬱状態になってる人だっているわけだしね。

 

りく:そうですよね。最後の質問になると思うんですが、失敗を恐れて挑戦できない若者に対してメッセージをお願いします。

 

たわしおじさん:いくつかあるんですが、、小話をすると、、夢を持つってことに対して、、なんだろうな。これからちょっと矛盾した話をしますけどね。いくつかね。まず、夢をすごく持ちたいっていう人たちに対してはよくこういう話をするんですけれどもアメリカで結構有名な死ぬことについての哲学、死ぬ瞬間だったかな。っていう本を書いたエリザベス・キューブラー・ロスっていう人がいるんですよ。その方が末期で死が近い人たちにインタビューをしたことがあって。もうすぐあなたたちは死ぬわけですけれども人生で後悔していることはありますかって聞くわけですよ。そうすると大体3つの答えが返ってきた。色んな人が答えてくれたことを分類すると3つだったと。1つ目は自分が本当に愛していた人とかお世話になった人とかにありがとうとか感謝の気持ちや愛とかを伝えなかったなーと。伝えきれずに死んでいくのがすごく後悔していると。2つ目は、何かチャレンジしようとしたときに一歩踏み出せなかったと、挑戦しなかったっていうのが後悔だと。3つ目はその結果なんでしょうけれども、夢を実現できなかったことが後悔だと。

 

 

死ぬ瞬間

死ぬ瞬間

 

 

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りく:確かに2つ目の後悔の延長線上ですね。

 

たわしおじさん:ただ、ここからまだ続くんですけれど、じゃあその夢を実現できなかったっていう風に答えた人たちに質問をするわけですよ。「あなたの夢は一体何だったの」と。そうすると大抵の人が「分かりません。」と答えると。でも、変だよね。だって夢が分からないんだったらその夢が実現できたかどうかだって分からないわけじゃん。その夢は、実は実現できているかもしれないじゃん。って思うんだけれどもみんなが「分かりません。」って言うってことは、逆にその人は確かに夢が叶えられなかったっていう実感だけはあるわけですよ。で、気付いていないけれども本当にやりたかった夢っていうのはあったんですよねきっと。意識には無いのかもしれないですけど。でも、それが叶えられなかったっていう明確な後悔だけはして亡くなっていくっていうことは、逆を言えば本当にちゃんと自分を見ると本当に実現したい夢っていうのは持っているんでしょうね。

 

りく:誰しも夢は潜在的にもっているけれど、それが顕在化されるかどうかってことですね。

 

たわしおじさん:そうそう。でも、それはほんのちょっとのチャレンジとか一歩を踏み出すっていうことを繰り替えしていくうちに自然と見つかっていたものなんだろうなと。だから、そう考えたらほんのちょっとの一歩でいいから普段と違うことをやってみるっていうのを山あり谷ありの人生の中でやっていくうちに夢は出てくるのかなと思います。そこで「あなたの夢はなんですか?」と聞かれた時にその話を思い浮かべると「ああそうか。」と思ったりはするんですよね。エリザベス・キューブラー・ロスの「3つの後悔」というお話ですね。ただ、これはね。夢をちゃんと実現できないっていう人とかに対してお話をするものですね。

もっと本当に今どうすればいいんだろうとか夢を生きなきゃいけないとか思ったりしていない人にはハードルが高いだろうと。だから、なんていうのかな。今、「自己主張しなさい」とか「夢を持ちなさい」とか「リアル充実です」とかっていう感じでババーンとそういう人のみに視点がいってしまっているけれども実はそうじゃない人たちもいっぱいいるんだよね。本当に学校にも行けないで調子が悪くなっちゃってる人もいるだろうし、その挑戦っていうのに対して僕はそこまではできないけどこの人を応援するための実務的なことだったら出来るよとか、この人がバーンと突っ走ると周りとこんな風に軋轢が生じるからそこをうまく調整出来るよとか色んな人がいると思うんですよ。あとは今までの伝統っていうのをしっかりと繋げていくとかね。そういった人たちに対してもちゃんとした理解が深まるような社会になっていくべきだなとは思いますね。

 

りく:夢を持たないのは悪みたいな風潮はありますもんね。

 

たわしおじさん:だから就職活動とかってドーンと行ける人だけが上手くやっていけるけれども、その人は口だけかもしれないし。息切れしちゃうかもしれないし。でもこう何となくそういうアピールとか得意じゃないけれども実際に色々なところで縁の下の力持ちてきに上手くやるっていう人がいないと回らないですよね。その辺に対して、そういった人たちがもっと自信を持っていけるといいよね。とか思ったりはしますね。それで、えっと。まぁその挑戦ということに対しては、まとめると自分の枠をまず外してみろと。だから「過去をひきずるよりもたわしを引きずれ」というやつなんですけどね(笑)

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りく:その名言聞きたかったです。(笑)

 

たわしおじさん:(笑)。 だからその今の枠をね、無理だーって思っているところを一歩ぶっ壊して見てみると他の道が見えてくるよね。あとはさっき言ったように役に立つとか立たないとか、お金になるとかならないとか、そういった判断ではなくて普段と違うことをやってみる。1番簡単なのは落ち込んだ時は笑顔を書いてみることですね。例えば落書きでね、怒った顔とか悲しい顔とかを書いている時って自分の顔はそれと同じ顔をしているんですよ。笑顔を描きながら怒った顔をするっていうのはなかなか難しいんですよ。だからもう本当にどうにもならなくなったら、ニコニコマークを書いているだけでも笑顔になれるからいいんですよ。そうすれば自然と笑顔になって明るくなりますからね。

 

りく:なるほど。

 

たわしおじさん:よくあるのは、自分探しって言っちゃうと行き詰るので、自分探しより自分作りとか自分育ての方がいいかもしれませんね。あとは、調子が悪い時の立ち直りの劇薬としては、ある程度元気な時になるかもしれないですけど、誇大妄想でもいいからすごい夢を立ち上げる的なことありますよね。遥か昔に、草サッカーチームを作ろうと妄想したことがあったんですよ。横浜フリューゲルスっていうのが昔あって、今は横浜マリノスに吸収合併されちゃって。すごい良いチームだったので、ファンとかも応援してたんですけど、お金ですよね。存続運動だって頑張ってたけど虚しく。あ、これって挫折じゃないですか。その時にこう、「よっしゃ草サッカーチーム作ったる!」とか思ったんですね。やるぞー!とか周りを巻き込んで…いや違うか、横浜フリューゲルス存続運動っていうので宣伝とか応援とかしてたんだ。カッパのお皿、和服、下駄って格好に横浜フリューゲルスの旗を持って、新宿とか色々な場所に出没しましたね。それはとうもろこしおじさんより遥か昔なんですけどね。

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りく:そういうのに対して抵抗とかなかったんですか?

 

たわしおじさん:ええっと、抵抗はなんだろう、大目的のためにはそういうのも消えるよね?とかあったりしません?何かのためなら頑張れる人っていますよね。まあそういうのです(笑)そういった夢をぶち上げる、そうすると動けるときもありますよね。ただ動き出しても息切れするときもあるし、ただ動いたことによって少しは状況が変わることもあるんですよ。そしたらそこで、新しい自分が見えてくるんじゃないかな。夢なんていうものは、さっき言ったのとずれちゃうけど、色々な夢があってもいいと思うんですよね。色んな夢をこう追ったりしていきながら、つまみ食いしてって、いつか本当の夢が見つかればいいし。その夢が破れても、また別の夢があるかもしれないし。あともう一つは、「一人で実現しなくていいんだろうね」っていうのもあって。

 

りく:周りを巻き込んで、協力してくれる仲間を仰いでいくみたいな感じですか?

 

たわしおじさん:まあそうね。あと、一人で全部しょい込むと無理でしょうから、本当にいい夢とかなら誰かの夢に乗っかっちゃってもいいわけですよ。夢なんてね、微調整していけばいいし。もしかしたら、その世代で叶わなくても未来で叶う夢だってあると思うし。ええっと、「柴田翔」っていう作家がおりまして。「ノンちゃんの冒険」っていう本があるんですけど、「現在実現不可能と思われるようなことであっても、未来ではその限りではないから、人生に絶望するなよ」的なことが書いてあって非常に良いから暇だったら読んでみてください。(笑)

 

ノンちゃんの冒険 (新潮文庫 し 10-4)

ノンちゃんの冒険 (新潮文庫 し 10-4)

 

 

 

りく:読んでみます。追加で質問いいですか。世間の目とか色々あるじゃないですか。その中で自分らしさっていうのを出して行って受け入れられなくなる人がいたりして。多様性を認められる世の中に変えていくためにはどうすれば良いと思いますか?

 

たわしおじさん:もっと変な人が世界に増えていけば、なし崩し的に世界は変わるんじゃないかなって思いますけどね(笑)だから、極端な話をするとセーラー服おじさんみたいな人が増殖する、あとはたわしを散歩する人が増殖する、そういう人たちが世界に増えていったら世間の目も緩くなるんじゃないかな(笑)自分らしさではないけれども、他の人に対する心の広さ的なものを見せたいっていうのがこの活動ではありますよね。

 

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りく:そうですよね。色んな人が増えていけば、その多様性というものが自ずと身に付くっていうことになりますもんね。


たわしおじさん:いま世界情勢的に色んな所で争っちゃってるけど、そこら辺もね、なんとか違うことに対して理解を得れるようになればね。戦ったらダメだと思うんですよ、「我々の変なことをする権利を認めろ~」みたいに戦うとそれは違うから。(笑)そこは「笑い」で勝負ですね。ヘンテコなところで、例えばセーラー服おじさんなんかはあの笑顔でやっているわけですし、戦わないでこう段々と怪しい世界を広げていけばもう少し自分らしさに対して他の違うものに対する寛容、心の広さっていうものが生まれてくるんじゃないかなって。

 

りく:多様性っていうのが、日本は島国っていうこともあって他の国に比べて認められていないっていうイメージあるので広がっていけば良いですよねー。最後になるんですけど、一歩を踏み出せない人たちに対して伝えたいことってありますか?

 

たわしおじさん:それはその人たちが設定する一歩の幅がでかすぎる。その一歩のチャレンジっていうのも役に立たなければいけないみたいな事を思っているとその一歩すら踏み出せないけども、普段歩いている道から、道路をちょっと遠回りするだけでも変わるんですよね。ほんのちょっとで、いいんです。一歩の敷居を低くしましょうよっていうのがあるかな。

 

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 ※うちわに僕たちのブログの題名である「失敗の数だけ人生は面白い」を書いてくださりました。ありがとうございます!!


告知情報
 

所沢ゴミ拾い隊

地元の所沢を綺麗にしようと集まって駅周辺の清掃。活動日は第2日曜 西所沢、第3日曜 新所沢、第4日曜 所沢。飛び入り参加歓迎。活動後はお茶なども。

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ところざわ学生映画祭

2015年に第1回を開催。

「100年続く映画祭をはじめよう」
がキャッチコピーとして採用され、公式応援団に認定される。

第2回
2016年5月8日 日曜日
所沢西武8階ワルツホール(元シネセゾン所沢)

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編集後記

以前から巷で噂になっていた、たわしおじさん。直接見たことは無かったけれど実際に会ってみたいと思い、連絡をすると快くインタビューを引き受けてくださいました。

まだまだ謎に包まれたところが多いたわしおじさん。今回のインタビューでは触れられなかったですが、地元「所沢」での清掃活動なども精力的に取り組まれており、地元に対する愛を感じました。

色んな人がいていい。そんな多様性を認められる社会に「たわしおじさん」のような方の存在が貢献しているのかなと思います。もっと日本中を世界中を面白く「笑い」で包んで他人に思いやりを持てる心の余裕がある社会になれるように僕自身も精力的に活動していきたいと思います。

「過去を引きずるよりタワシを引きずれ」
ー良い名言ですね。


インタビュアー:りく
文責:りく